【2026年春・盛岡】氷上を超えて、未来のリーダーへ羽ばたく4日間
『3期2nd Camp in 盛岡』レポート(2026年5月3日〜5月6日)
新緑が美しく映える5月のゴールデンウィーク、岩手県盛岡市で『2026 次世代エリート育成プロジェクト』の第2回キャンプが開催されました。

ソチ・平昌・北京と3大会連続でオリンピックキャプテンを務めた大澤ちほさんの全面協力のもと、未来の日本代表キャプテンや海外トップレベルで活躍するアスリートの輩出を目指す本プロジェクト。3期生にとって初となる3泊4日の長期開催となった今回は、技術向上にとどまらず、世界基準のアスリートとしての「思考力」と「人間力」を鍛え上げる、極めて濃密な挑戦の舞台となりました。

己の限界への挑戦、そして「練習時間外」の壁を越えた心の成長
3泊4日のプログラムは、事前に課された「1ヶ月の準備」の成果を測るフィットネステストから幕を開けました。自らの限界に挑む過酷な陸上トレーニングやムーブメントセッションに、最初は笑顔を見せていた選手たちの表情も、次第に真剣そのものへと変わっていきました。
氷上セッションでは、人見峻コーチ(SH HOCKEY ACADEMY代表)が映像を用いて練習の意図を緻密に解説。リンクサイドに2台のiPadを配置し、自分の動きを即座に客観視できる環境のなか、ポジションごとに分かれたスキル練習が繰り返し行われました。激しいポジション争いや思い通りにいかないもどかしさに、悔し涙をにじませる選手もいました。

しかし、このプロジェクトが何よりも選手たちに求めたのは、氷上以外の時間における意識の変革でした。
「練習時間だけ努力する選手の努力量は、想像以上に小さい」
練習時間外の使い方、日頃の準備、私生活における立ち居振る舞い——そのすべてに頭を使うこと。
所属チームでは指摘されないような高い基準の規律と思考力を求められ、大きな壁にぶつかりながらも、子どもたちは着実に「周囲がついていきたいと思えるリーダー」としての自覚を芽生えさせていきました。
夜に行われた大澤ちほディレクターによる『リーダー論』の講義とディスカッションでは、グループに分かれて熱い意見交わしが展開されました。
そして最終日のDAY4。フルアイスでの実践的なゲームに続き、キャンプの締めくくりとなったのは、一人ひとりの目標距離が異なる過酷なフィットネストレーニングでした。心身ともに極限状態のなか、お互いを大声で鼓舞し合い、誰一人諦めることなく全員が走り抜いた——その姿が、4日間の精神的な成長を何よりも雄弁に物語っていました。

大人が本気で支えるから、子どもたちは限界を超えられる
子どもたちがこれほどまでに過酷なプログラムに耐え、ひたむきに成長を遂げられたのは、大人たちが本気で構築したサポートの輪があったからに他なりません。
今回の食事サポートを全面的に担ってくださったのが、「ほとり工房」さんです。雫石町のはちみつや地元の自然の恵みをふんだんに活かしたランチとディナーが、連日選手たちの身体を芯から満たしてくれました。さらに今回はプロの管理栄養士も帯同し、栄養面からもプロフェッショナルなサポートが行われました。

氷上では、八戸第二中学校の選手や岩手県選抜の選手たちがトレーニングパートナーとして駆けつけ、ハイレベルな切磋琢磨の環境を共につくってくれました。岩手県アイスホッケー連盟の皆さんをはじめ、地域の皆さんの多大なご協力には、感謝の言葉が尽きません。
持てる専門知識やリソースを惜しみなく注ぎ込む大人たちがいるから、子どもたちに本物の学びの機会が生まれる。チームや地域の枠を超えた絆が育まれ、お互いの成長を称え合う場の空気が、技術だけでなく豊かな人間性を育む土壌になっている。そういう温かい循環が、この盛岡の地でも確かに息づいていました。

盛岡で変わった、子どもたちの顔つき
4日間の過酷なキャンプを走り抜けた3期生たちの顔つきは、初日の緊張感とは比べものにならないほど逞しく、誇りと自信に満ちあふれていました。それぞれの所属チームに戻り、周囲を牽引する真のリーダーとして好影響を与えていく未来が、今から楽しみでなりません。
子どもたちが世界という大きな夢に向かって本気で挑むからこそ、大人社会もまた本気でその環境を支え、共に未来を創り上げていく喜びと責任がある。そのことを改めて噛み締めています。

【次回予告】第3回キャンプ in 苫小牧 日時:2026年7月10日(金)〜7月12日(日) 拠点:nepiaアイスアリーナ
次回の舞台はいよいよ北海道・苫小牧です。金の卵たちの次なる挑戦を、これからも社会全体で全力で応援していきましょう!
