活動記録

【2026年春・軽井沢】夢を追う子どもたちと、本気で向き合う大人たちの4日間

【2026年春・軽井沢】夢を追う子どもたちと、本気で向き合う大人たちの4日間

『3期1st Camp in 軽井沢』レポート(2026年3月29日〜4月1日)

一般社団法人Link×スマイルプロジェクトが主催する『2026 次世代エリート育成プロジェクト』の3期生として選抜されたU-14の子どもたちが、まだ肌寒さの残る長野県軽井沢に集結した。

ソチ・平昌・北京と3大会連続でオリンピックキャプテンを務めた大澤ちほさんが全面的に関わるこのプロジェクト、その記念すべき第3期1回目のキャンプの様子をお届けする。

「覚悟」を持って集まった子どもたち

初日、その日の夕方まで『風越カップ』の決勝・3位決定戦を戦い抜いてきた選手たちが、そのままキャンプに合流した。心身ともにタフな状況のはずなのに、最初のミーティングで自己紹介をする目が、みんなきらきらしていた。「この子たちは本気だ」と、関わった大人たちが口を揃えた。

2日目からは氷上セッションと陸上トレーニングが本格始動。人見峻コーチの指導のもと、チューブトレーニングやiPadを使った緻密な動作確認など、現代的で細やかなアプローチが展開された。3日目にはFW・DF・GKのポジション別専門セッションも設けられ、大澤ちほディレクター、Wade Klippenstein氏、人見コーチがそれぞれ一人ひとりと真剣に向き合った。

激しいポジション争いに悔し涙を流す子もいた。でも最終日、その悔しさをエネルギーに変えてお互いを鼓舞しながら練習に挑む姿に、胸を打たれた大人は少なくなかった。逆境を受け入れ、前に進もうとする力。それは教えられるものじゃなく、真剣な環境の中でしか育たないものだと思う。

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世界基準の学びが、子どもたちの視野を変えた

座学プログラムも圧巻だった。

元NHLスカウト部長のWade氏による「北米のスカウトが見ていること」の特別講義では、2022年スタンレーカップ獲得の裏話やケイル・マカー選手のスカウト秘話など、世界最高峰のリアルな基準が語られた。子どもたちの目が変わっていくのが、傍から見ていてもわかった。

大澤ちほさんの「リーダー論」では、オリンピックという極限の舞台で培われた本物のキャプテンとしての在り方が注入され、技術だけじゃない人間力の種が確実に芽生えていった。

一流の人から直接学ぶ体験は、テキストには代えられない。得た学びが、彼らの人生の糧になっていくはずだ。

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大人が本気で「与える」から、子どもたちが育つ

このキャンプが特別だったのは、子どもたちの頑張りだけが理由じゃない。関わる大人たちの「本気」があったからだ。

カナダの名門ボーディングスクール「Athol Murray College of Notre Dame」から、Charlie Skipper学長・Mary Beth Challoner国際事業ディレクター・Wade Klippensteinホッケーディレクターの3名がわざわざ来日。さらに西武プリンセスラビッツのウィック愛羅選手・伊藤さくら選手・北島はな選手が通訳兼サポートスタッフとして24時間体制で子どもたちに寄り添い、パートナー企業の皆さんが高タンパクな食事をはじめ様々な面でサポートしてくださった。

持てるものを惜しみなく差し出す大人たちがいるから、子どもたちに最高の環境が生まれる。そしてその恩恵は、巡り巡って社会全体に返ってくる。そういう温かい循環を、この4日間は体現していた。

また、カナダの伝統的なホッケー文化と日本の育成メソッドが交わるこのアプローチには、「受け継ぐべきものを大切にしながら、常に新しい可能性を探る」という姿勢が宿っていた。

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小さな成長を、見逃さない

もうひとつ、深く印象に残った場面がある。

コーチ陣も、サポートスタッフも、来日したゲストの方々も、みんなが子どもたちの小さな成長を見逃さずに声をかけていた。「さっきのステップ、よくなったよ」「その判断、よかった」——そんな言葉のひとつひとつが、子どもたちの表情を確実に変えていった。

認められると、人はもっと頑張れる。それはビジネスでも、スポーツでも、きっと同じだ。

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関係性の中で生まれる、未来への力

4日間を通じて伝わってくるのは、このプロジェクトが「教える・教わる」という一方通行ではなく、大人も子どもも互いに影響し合う場だということだ。

カナダの指導者と日本の子どもたち、現役アスリートと育成世代——異なるバックグラウンドを持つ人たちが一堂に会して紡ぎ出す関係性は、これから先も彼らの財産になっていくはずだ。

最終日にリンクで見せた子どもたちの表情は、初日とは全然違った。あの逞しさと自信は、4日間の真剣勝負の中でしか生まれないものだと思う。

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次回の第2回キャンプは、5月に岩手県盛岡市で開催。

子どもたちの挑戦はまだ始まったばかり。大人として彼らを支え続けることは、私たち社会の喜びでもあり、責任でもあると感じている。ご協力いただいたすべての皆様に、心から感謝申し上げます。